今回はまたガラッと方向性の違う話です。
かなり特殊な事例だと思うんですが、仕事の都合で、Mac OS X version 10.9.x、通称Mavericksをインストールする必要に迫られました。ところが、このバージョンは無料配布だったこともあり、いまやApp Storeではダウンロードできなくなっております1。それをどうにかこうにか入手した、という話。
Macのシステムがソフト面で壊れてしまったり、移行アシスタントの連携のためにOSのバージョンを操作しなければいけないという状況が、たまーーーーーーーーーにあります。そういうとき、いわゆる「工場出荷」、買った時の初期状態に戻すにはインターネット経由のリカバリー2ができますし、現況のバージョンでまっさら(クリーンインストール)すること3もできます。
ですが、特に前者はネット経由でOSをダウンロードしたりするので盛大に時間がかかります。これを少し手軽にしてくれる方法として、「外付けUSBドライブ4に各バージョンのOSインストーラーを確保しておく」という方法があるんですね。
で、このUSBドライブの作り方については、公式サポートにやり方が書いてあるんですが、これ、うまく行かなかったんですよ。
さらに調べた結果、どうやらこの公式のやり方は「アップデートした人向け」のもの。自分のMacbookはMavericksインストール済みの状態で購入したため、これが使えないのです5。
今回は自分のMac用ではなく、別のMacbookにインストールしたいがためのMavericks探求なので、これには参りました。
でもあったんですよ、インストーラーを作る方法6。
- 容量8GB以上のUSBドライブを準備。
- 「ディスクユーティリティ」を使って、フォーマット。ドライブのパーティションはGUID Partition Map形式、フォーマットはOS X Extended (Journaled)で。
- Time Machineバックアップを使うなり、インターネットリカバリを使うなりしてMacをMavericksに
- Macを再起動。リカバリーモードに(command + Rを押しながら起動)
- 「OS Xをインストール」を選択。
- インストール先にフォーマットしたUSBドライブに指定
- USBドライブへのソフトウェアの書き込みが始まるので、それが終わりそうになったら注視
- 再起動がかかり、画面がブラックアウトしたらUSBドライブを引っこ抜く。
- 少し時間がかかってMacが普通に起動したら、「システム環境設定」>「スタートアップディスク」を選択。普段の起動ディスクを選択して再起動
こういう流れで、引っこ抜いたUSBドライブにはインストーラーが入った状態に。
その使い方は
- USBドライブを接続してMacを再起動
- 起動音が鳴ったらoptionキーを押し続ける
- りんご印が出たらキーを離す
- 起動ディスクの選択画面になるので、USBドライブ7を選択。
- 起動したらインストールが始まるので、後は画面の指示に従う
難しいわけじゃないんですが、あまりこんなことする機会はないからか、自分で書いていてもめんどくさく感じます。でもクリーンインストールに慣れておくとMacも長持ちするはず。ということで、個人的にも「起動直前に引っこ抜く」という荒業にはびっくりさせられたtipsでした。